VFZ-101
装置概要
試料急速凍結装置として
熱交換カップに鏡面研磨した純銅ブロックをセットすれば圧着凍結(メタルコンタクト凍結)装置になります。熱交換カップにプロパンガスを液化させれば浸漬凍結(ジャブヅケ凍結)装置になります。
凍結試料保管装置として
中央の熱交換カップで凍結した試料は、周囲のカップに液体窒素を満たしてこの中に投入して置けば長時間保管が可能です。フリーズレプリカや凍結ミクロトーム、凍結乾燥などの試料準備に役立ちます。
凍結置換固定装置として
周囲のカップの中にオスミウム、アセトンなどの置換固定液を入れた固定瓶をセットしておき、中央の熱交換カップの中で急速凍結した試料を投入した後、魔法瓶内の液体窒素をドライアイス・アルコ-ル(あるいはドライアイス・アセトン)に入れ替えれば-80℃の低温槽に早変わりし、凍結置換固定が進行します。
SEM試料の凍結割断装置として
中央の熱交換カップに付属のアルミブロックをセットして冷却し、この上でSEMで観察する試料を樹脂凍結割断、或いはDMSO、又はエタノ-ルでの凍結割断が出来ます。
VFD-300、VFD-310超高真空凍結乾燥装置の試料準備として
中央の熱交換カップで新鮮試料を圧着凍結し、周囲のカップに液体窒素を入れてこのなかに凍結した試料を保管しておきます。
VFD-300、VFD-310の試料ブロックを液体窒素で冷却した後、熱交換カップ内の凍結用メタルブロックと入れ替え、周囲のカップの中から凍結済み試料を試料ブロックの中にセットします。試料ブロックに付属の蓋をし、LN2内で再度冷却した後、装置に装填します。
主な製品仕様
項目 | 仕様 |
魔法瓶サイズ | 外径Φ200mm、内径Φ185mm×内筒部深さ160mm、高さ195mm、ハンドル付 |
液体窒素使用量 | 約2.5リットル |
構成部品を含む総重量 | 約4kg |