電子顕微鏡の世界探索 ~オリーブの花粉~

オリーブの顕微鏡観察
6月初旬、我が家の玄関前に咲いたオリーブの花からは大量の花粉が舞うようになりました。そのせいか、花粉のシーズンは終わったのになんだか鼻がムズムズしております。
調べてみるとオリーブの花でも花粉症というものがあるようですね。今回はこのオリーブの花粉がどんな形をしているのか興味がわき、実験室へ持っていくことにいたしました。
植物は比較的構造が丈夫で、前処理を行わなくてもある程度の観察は可能です。
オリーブの葉も丈夫そうなので、今回は特別な前処理を行わずに電子顕微鏡で見てみることに致しました。
さっそくSEMの試料台にサンプルをセッティング致しました。
恐らく花粉の元となっているであろうところを見てみたいと思います。
光学顕微鏡で見てみると黄色い粒粒が数の子のようになっておりました。
葉っぱの裏側はなにやら粒粒の模様が見えます。
それでは早速卓上型SEMで見ていきたいと思います。
特別な前処理は行っていませんので、構造の収縮はあるかもしれませんがご了承ください。
やはり立体的な構造の場合は回り込み性に優れるオスミウムコーターが良いですね。
次に葉っぱの裏側を見てみたいと思います。
蓮の葉のような傘のような構造が並んでいました。
もし前処理をきちんと行っていたとしたら、もっと立体的に傘を差しているように見えるのかもしれません。今度機会があるときに試してみたいと思います。
オリーブの花粉と葉っぱの様子を観察できました。おいしい実を沢山つけてくれると良いですね。